指輪のサイズ直しの方法とは?

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指輪のプレゼントを用意したのに、指に合わなくて困った経験はないでしょうか。あるいは指の太さが変化してしまい、どうしてもつけられなくなったケースも……。いずれも指輪のサイズに関する、よくあるトラブルです。こちらでは、そんな悩みを解決する、お店でのサイズ直しの方法をご紹介していきます。

サイズ直しが可能な素材

実は指輪には、サイズ直しができる素材とできない素材があります。基本的に可能だとされているのは、シルバーやゴールドです。ただ該当する素材であっても、コーティング加工、シェル、石留めされているアイテムは、サイズ直しをすることができません。これは加工の際に火を加える作業があり、その段階でデザインが剥がれたりとれたりしてしまうからです。最悪の場合は指輪ごと割れることもありますので、シルバーやゴールド以外の素材のアイテムはサイズ直しが可能かどうかを事前に確認しましょう。

サイズを大きくする方法

指輪のサイズを大きくするには、2種類の手法があります。
ひとつ目は、金属を継ぎ足す方法です。作業は細い刃物を使って、切れ目を入れるところからはじまります。次に切れ目が入った箇所に希望のサイズになるまで金属を継ぎ足します。ちなみにこの金属の素材と量によって、料金変動するのが一般的です。金属を足したあとはロウ付けをしてつなぎ目をカバーし、形を整えながらコーティングします。最後につなぎ目が不自然にならないよう整えれば完成です。
ふたつ目は、指輪の内側を削る方法です。一定の厚みがある指輪によく用いられており、単純に削る作業だけなので上記よりもシンプルな工程となります。ただ内側に刻印がある場合、それは消えてしまうので注意してください。依頼する前に、仕上げ後にもう一度刻印することはできるのか確認しておいたほうが良いでしょう。

なお、アクアシルバーでは前者の金属を継ぎ足す方法で指輪のサイズを大きくしています。

一部を切り取りつなぎ直すことで小さくできる

指輪のサイズを小さくするときには、一部分を切り取って加熱する方法がよく用いられます。はじめに指輪のサイズを計測し、どの程度切り取れば良いのかきちんと把握してから、ミリ単位での切り出しを行います。その後、正円になるようゆっくり外側を曲げていき、熱を加えて接合します。仕上げに継ぎ合わせた部分の余分なロウを削り、研磨すれば完成です。

こちらで注意したいのは、パターンや刻印が入った指輪を依頼する場合です。一部分を切り取るときにデザインが崩れる可能性があるので、あらかじめ確認しておいてください。また、購入したお店以外に依頼すると、細部に入ったデザインを見落としてしまうことも考えられます。購入した店舗まで足を運ぶか、あるいは事前に指輪の情報を店舗に聞いておき、それを依頼するショップに伝えるようにすると良いでしょう。

指輪のサイズ直しの可否および方法は、お店の判断で変わります。まずは指輪を購入したお店に聞いてみるのが先決です。もし購入したお店に行けないようであれば、お近くの指輪修理店を探すことをおすすめします。

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